ちば日記

生まれも育ちも会社も千葉。生粋の千葉県民です。

嫁とハイアットに

ハイアットに行ってきた。その名もハイアットプレイストーキョーベイ。2019年7月に千葉県の新浦安に開業したばかりの出来立てホカホカの高級ホテルである。所在は千葉県だが、東京湾に面しているのでこの名前に嘘はない。

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緊縮財政下の我々が、車で20分ほどのホテルになぜ泊まることになったのか、経緯は色々あるがここでは述べない。当日予約だったのもあり、少し割引されていた。キングサイズベッド、朝食ビュッフェ付きで23000円也。

ホテルはその名の通り東京ベイのへりにあり、新浦安駅からとんでもなく離れているので荷物の多い我々は車でホテルへ向かう。駐車料金は一泊1800円。約0.2人分。

ロビーに入ると右手にコシノジュンコの絵画【horizon】が、斜め右前には水垢一つ付いてない熱帯魚の水槽が。そして妖艶な女性がピアノで聴いたことのあるクラシックを弾いている。ツートンカラーのロビーの女性に出迎えられ、洗練された笑顔とただならぬ雰囲気に我々は緊張して笑顔が強張り声はカラカラになった。

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海側の部屋は開放的で明るく、新築の匂いがしてシーツはパリパリであった。ホテルの部屋に入った瞬間不慣れな我々は歓声を上げそうになるが、ホテルの人が後ろで荷物を持ってくれている。オホンと咳払いをして荷物を受け取り礼を言う。はしゃいだら貧乏人だと思われるからと見栄を張って冷静な顔をしないといけないこの瞬間がいつも嫌いである。まあホテルの人は気になんかしていないんだろうけど。本当は部屋に入った瞬間ベッドにバフってやりたいのだ。

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ホテルのテレビはBSからCNNからディズニーチャンネル、それにWOWOWまで全て無料で見放題である。普段WOWOWなんて見ることのない我々下々民はベッドでゴロゴロしながらサザンのライブ特集を心ゆくまで楽しんだ。

ルーフトップバーに上がる。ルーフトップバーへはエレベーターが直通しており、ホテルの宿泊客じゃなくても自由に出入りできる地元民への親切設計。隣の大学の学生とか、たまに奮発して彼女と来ちゃったりするんだろう。そして知り合いと鉢合わせて撃沈みたいなこともあるんだろう。

昼間は海が見えて絶景だそうだが、夜はガラスの仕切り板に灯りが反射して景色はあまりよく見えない。それでも煌煌と輝く満月の下、夜風にそよそよ吹かれ右手にシャンパン持ちしたビールグラスを傾ける。これがセレブか!

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ルーフトップバー 下の灯りがガラスに反射して景色はよく見えない

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ループトップバーのメニュー表 お洒落な割に飲み物の価格は良心的 チャージも10%

部屋に戻る前にセレブらしく一階のロビーに併設されているローソンでスナック菓子と飲み物を買って部屋に戻る。

ブッフェの朝食が待っているというのに、寝る前に調子こいてハッピーターンをお腹いっぱい食べた我々下々民は翌朝起きると当然のように胃もたれしていて、余り食べられない。しかし目の前でシェフが作ってくれた芸術的なオムレツを食べて、蜂の巣から滴って来るはちみつをスプーンでこそげとって入れたカフェオレを飲んで我々は満足する。このレストランは何と宿泊客以外にも24時間開放という、渦中のセブンイレブンも真っ青の親切営業で、飲み過ぎて終電を逃してしまった若者の救いの場になるに違いない。ちなみにすぐ近くには飲み屋は見当たらない。

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最高級の江戸前鮨が食べられると噂のすし絵馬に行けなかったのが残念だが、我々は多くは求めまい。チェックアウトと共に我々はス◯ローの民に戻るのだ。滞在時間は18時間程だったがこんなにゆっくりしたもの久しぶりである。いい週末を過ごした。