ちば日記

生まれも育ちも会社も千葉。生粋の千葉県民です。

金子眼鏡に取り憑かれて出費地獄

眼鏡をよく失くす。社会人になってから金子眼鏡というブランドの眼鏡をかけてるんだけど、三年に一回のペースで失くす。飲んで電車で寝て、フラフラになって駅に降りる。しばらく歩いていると視界がぼんやりしていることに気づく。ハッとなり顔に手をやる。おいおいまただよ。また失くなったよ。翌日から一週間くらいJRの遺失物センターから居酒屋から関係各所いたるところにイタ電レベルで電話を掛けまくるが見つかったことは一度としてない。一体どういった経緯で失くなってるんだか検討もつかない。眼鏡なんて誰もネコババしないだろうに。

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セルロイドの漆黒の艶が素晴らしい

ちなみにこれは三本目。失くす度に全く同じモデルを買い、その度に4万円位かかるんだけど、もう金子眼鏡中毒になっていてこの出費地獄から脱出できない。

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学生の時はJ◯NSとかZ◯ffとかの眼鏡をしてて、それもよく失くして買い直していた。五千円くらいだったけど、それだって大きな出費である。当時からずっと思っていた。傘と眼鏡は高級品は買えないと。傘なんか電車に乗って手摺に掛けたり、居酒屋の傘立てに立てたりしたらもう確実に失くす。だから傘は余程雨脚が強くないと持ち歩かず、楽観的な予想(まあ、降らねえだろ)が外れてずぶ濡れで家に帰ることも多い。

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そんな俺がなんで金子眼鏡なんて高級品に手を出すことになったのか。店頭に展示されている眼鏡を何気なく掛けてみて心を打たれたのだ。とにかくそのフィット感は素晴らしい。まるで眼鏡が俺の顔から生えているかのようである。その時は金額を見て、高えってなり店を後にしたが、金子眼鏡は頭から離れない。よくよく考えれば眼は重要である。それを買って1ヶ月でずり落ち始める安い眼鏡を使ってないがしろにして良いのだろうか。眼鏡は身体の一部なのだ。

そんなことを自分に言い聞かせ、一週間後に店にのこのこ馳せ参じ買ってしまったのだ。金子眼鏡を。店頭で店員さんが丁寧に合わせてくれたフレームのフィット感は絶大で、これはもはや俺の眼である。

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鼻の高さ関係なくピタッとフィットする 丁寧に作り込まれた鼻当て

今まで15年間してきた眼鏡は一体なんだったんだろうと思う。俺の15年を返せと。15年前からこの眼鏡かけてたらイチローか錦織か、それか偉大なサラリーマンになってたに違いない。かけたままテニスしてもぐらつかず、スキーでこけても吹っ飛ばず、スポーツ眼鏡の必要性を感じない。

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この眼鏡は今は珍しいセルロイド製で鯖江の職人が一本一本手で仕上げてるそうだ。セルロイドが顔の熱で変形して掛けるほど顔に馴染むといわれ、本当かよ、鉄心入ってんだぞ?と思ったが三年後には既に頭蓋骨と同化してたからあながちデマでもないのかもしれない。

レンズに傷がつきにくいのも魅力である。眼鏡を失くした時昔していたJ◯NSの眼鏡を掛けたんだけどレンズが傷だらけで、しかも3°位左側に傾いでいて1時間で頭が痛くなった。それに比べて金子眼鏡のレンズはまるで防弾ガラス。三年使うと流石に少し傷は入るが気になる程ではない。

ヒンジ部分も極めて頑丈である。安い眼鏡だとここの部分は数ヶ月でネジが緩んでツルがブラブラになる→精密ドライバーで締める→またブラブラになる、をひたすら繰り返すのだが、ネジの緩みは全くない。締め付け具合も絶妙で、ベンツの扉の様に限りなく滑らかに開閉する。

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ヒンジ部の動作は非常に滑らか

後はフレームにGPS発振機でも埋め込んでiPhoneを探す、ならぬ「金子眼鏡を探す」ができたら最高なんだけど、フレームは重くなるし、充電も面倒くさい。どうせ肝心な時に電池が切れてて結局見つけられず、余計に悔しいオチが見える。